
シニア犬を飼ってますが、おやつの添加物が気になります。
こんな悩みはありませんか?
愛犬の年齢とともに、おやつ選びにも一層の注意が必要になってきています。

13歳の超小型犬を育てている私の経験からも、若い頃と比べて消化機能が低下し、歯の状態も変化していくことを実感しています。

人工添加物の入ったおやつは、シニア犬の繊細な体調を崩すリスクがあります。
でも、だからといっておやつを諦める必要はないんです。
むしろ、適切に選んだおやつは、シニア犬の健康維持に大切な役割を果たしています。
この記事では、シニア期の愛犬の健康を守るための無添加おやつの選び方と、与え方のポイントを詳しく解説していきます。

シニア犬におやつが必要な理由

年を重ねた愛犬にとって、おやつは単なる楽しみ以上の重要な役割を果たします。
栄養補給の重要性
通常のフードだけでは必要な栄養を十分に摂取できないことがあります。
特に13歳を超えると、関節の健康維持に必要なグルコサミンや、皮膚と毛艶を保つための必須脂肪酸など、より多くの栄養素が必要になってきます。適切なおやつで不足栄養を補うことが大切です。
口腔ケアに効果的
年齢とともに歯周病のリスクが高まるシニア犬。
でも、適度な硬さの無添加おやつを与えることは、自然な歯のケアにつながります。
獣医師によると、適切な硬さのおやつを定期的に与えることで、自然な歯垢除去効果が期待できます。

ただし、おやつだけでは十分な歯のケアとは言えず、定期的な歯磨きや獣医師による検診も重要です。
無添加おやつの効果と特徴
目的 | おすすめの種類 | 特徴 |
歯のケア | 干し野菜チップス | 適度な硬さで歯垢除去に効果的 |
食欲増進 | フリーズドライ肉 | 香りが強く食欲を刺激 |
栄養補給 | 乾燥フルーツ | 自然な甘みと食物繊維が豊富 |
投薬補助 | やわらかい生肉 | 薬を包みやすく食べやすい |
歯の健康維持 には、適度な硬さの無添加おやつが効果的で、自然に歯垢を除去できます。
食欲不振対策 としても、栄養価の高いおやつが食事の補助になり、飼い主とのコミュニケーションで食欲増進につながります。
また、投薬補助 にも活用でき、薬を包んで与えることでストレスなく服用が可能です。
シニア犬におすすめの無添加おやつ

愛犬の体調や好みに合わせて調整できるのが、手作りおやつの最大の魅力です。
手作りおやつのメリット
さつまいも、かぼちゃ、りんご、バナナなどの自然な甘みの食材が最適。
また、鶏ささみや干し肉も良質なタンパク源として人気です。
これらは添加物が一切入らないため、シニア犬の健康管理にぴったりなんです。
【手作りおやつの基本レシピ】
■さつまいもチップス
- さつまいもを2-3mm厚さにスライス
- 100度のオーブンで40分程度乾燥
- カリカリになったら完成 保存期間:常温3日、冷蔵7日
■ささみジャーキー
- ささみを繊維に沿って薄くスライス
- キッチンペーパーで水分を拭き取る
- 80度のオーブンで2時間程度乾燥 保存期間:冷蔵3日、冷凍2週間
市販の無添加おやつの選び方
パッケージの原材料表示をしっかりチェックしましょう。
「無添加」「天然」といった表示だけでなく、実際の原材料を確認することが大切。
おすすめは、「GREEN DOG」「ペッツルート 犬用おやつ」など。
シニア犬向けと明記された商品や、単一の食材でできたおやつが最適です。
選んではいけない原材料一覧
✖危険な添加物
- 合成保存料(ソルビン酸K、安息香酸Na)
- 人工着色料(赤色102号、黄色4号)
- 化学調味料(MSG、核酸系)
- 人工甘味料(キシリトール※犬に有毒)
✖注意が必要な原材料
- 過度な塩分(塩化Na)
- 精製糖類(白砂糖、ブドウ糖)
- 過剰な油脂類
- リン酸塩
シニア犬の健康を考えたおやつの与え方


シニア犬の健康を考えたおやつの与え方を分かりやすい表にしました。
年齢・体重別の適正量
【シニア犬の1日のおやつ適正量】
年齢 | 体重 | 1日の目安量 | 注意点 |
7-9歳 | ~5kg | 20-25kcal | 通常量の90%程度 |
5-10kg | 30-40kcal | 食事量に注意 | |
10-12歳 | ~5kg | 15-20kcal | 消化能力低下を考慮 |
5-10kg | 25-35kcal | こまめな観察必要 | |
13歳~ | ~5kg | 10-15kcal | 少量多数回に分ける |
5-10kg | 20-30kcal | 体調を見ながら調整 |
与える時間帯のポイント
- 朝のおやつ:9-10時頃(朝食の2時間後)
- 昼のおやつ:14時頃(lunch後2時間)
- 夕方のおやつ:16-17時頃(散歩後) ※就寝前2時間は避ける
かみ砕きやすさの工夫
【状態別の調整方法】
歯の状態 | 調整方法 | おすすめの形状 |
前歯が弱い | 薄くスライス | 厚さ2-3mm程度 |
奥歯が弱い | 小さくカット | 1cm角以下 |
全体的に弱い | 水戻し | 40度の温水で30秒 |
問題なし | そのまま | 適度な大きさに |
よくある質問


【シニア犬のおやつQ&A】です
Q1:持病がある場合の注意点は?
病名 | 控えるべきもの | おすすめ |
心臓病 | 塩分・高脂肪 | 低塩の野菜系 |
腎臓病 | タンパク質・リン | かぼちゃ・さつまいも |
糖尿病 | 糖質 | 低糖質野菜・ささみ |
肝臓病 | 脂肪分 | 白身魚・野菜系 |
Q2:手作りおやつの保存について
おやつの種類 | 常温 | 冷蔵 | 冷凍 |
干し野菜 | 7日 | 14日 | 1ヶ月 |
肉系 | 非推奨 | 2-3日 | 2週間 |
フルーツ | 3日 | 7日 | 3週間 |
※密閉容器使用の場合の目安 |
Q3:市販の無添加おやつの選び方
- 原材料表示が3つ以下のシンプルな商品
- 保存料・着色料無添加の明記
- シニア犬用表記のある商品
- 獣医師推奨品
まとめ:愛犬の健康を守る無添加おやつ選び

シニア犬のおやつ選びでは、添加物を避け、愛犬の体調に合わせた管理 が重要です。
消化機能や歯の状態を考慮し、適切な種類と与え方 を調整しましょう。
手作りなら材料にこだわり、市販品は原材料をチェック。
カロリーは1日の10%以内、食事との間隔や噛みやすさにも配慮が必要です。

愛犬との大切なコミュニケーションツールでもあるおやつ。正しい知識を持って選べば、シニア期の健康管理の強い味方となってくれるはずです。