シニア犬が食べない時!試したい10の工夫【原因と解決策】

悩み
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「最近、愛犬がごはんを食べなくなった…」

そんな悩みを抱えていませんか?

シニア犬になると、加齢による消化機能の低下や嗜好の変化、体調不良などが原因で食欲が落ちることがあります。

特に13歳以上の高齢犬では、食事量の減少が健康に大きな影響を与えることも。


食べない日が続くと、体力が低下し、病気のリスクも高まるため、早めの対策が重要です。

この記事では、シニア犬の食欲不振の主な原因と、愛犬が再びおいしく食事を楽しめるようになる具体的な方法を詳しくご紹介します。

シニア犬が食べない原因を理解しよう

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チョコです🐾

愛犬の食欲不振に効果的に対応するには、まず原因を把握することが重要。
年齢による体の変化を理解しておきましょう。

加齢による身体機能の低下

年齢とともに味覚や嗅覚が鈍化し、食べ物の美味しさを感じにくくなってきます。

また、消化機能の低下により、若い頃のような食欲が維持できなくなることも。

歯や口腔内のトラブル

歯周病や虫歯による痛みで食べられない場合も。

特に超小型犬は歯のトラブルが起きやすい傾向に。食事中の様子や口の周りのにおいをこまめにチェックする必要があります。

ストレスや環境の変化

シニア犬は環境変化に敏感です。
食器の位置変更や部屋の模様替えだけでも、食欲に影響することが。

視力や聴力の低下による不安も、食欲低下の原因となります。

シニア犬 各ステージの特徴と対応

シニアステージごとの特徴

ステージ年齢目安特徴推奨される対応
シニア初期7-10歳代謝機能の軽度低下通常量を維持しつつ、食事内容の見直し
シニア中期10-13歳消化機能の低下が顕著に少量多回給餌への移行
シニア後期13歳以上全体的な機能低下食べやすい形態への完全移行、24時間以内の変化に注意

食べない時の具体的な対策10選

食事内容の工夫①②③

項目方法
フードの温度調整・電子レンジで20秒程度温める
・人肌程度のお湯で温める
・朝晩で温度を変えて提供
食事形態の変更・ドライフードからウェット食への切り替え
・水分を含ませて柔らかく
・ペースト状に加工
トッピングの活用・細かく刻んだチーズ
・茹でた鶏ささみ
・温かいスープ仕立て

給餌方法の工夫④⑤

項目方法
少量多回の給餌・1日2回→3~4回に分割
・食事時間の間隔を均等に
・深夜を避けた時間設定
食事環境の整備・滑り止め付き食器の使用
・食器の高さ調整
・静かな環境での提供

体調管理の工夫⑥⑦⑧

⑥軽い運動との組み合わせ

方法内容
食事30分前の短い散歩外の空気を吸いながら軽い運動をすることで食欲を刺激
室内での簡単な遊びおもちゃを使って軽く体を動かし、食事前の活性化を促す
無理のない範囲でアクティブに体調に合わせて適度な運動量を調整し、無理をさせない

⑦マッサージによる食欲促進

方法内容
首回りのやさしいマッサージ優しく撫でることでリラックスし、食欲を促進
背中のさすり待つ軽くさすって安心感を与え、食事の準備を整える
食事30分前に実施食事前にマッサージを行うことで落ち着いた状態を作る

⑧水分補給の工夫

方法内容
スープ状の食事提供ウェットフードやぬるま湯を加え、自然に水分を摂取できるようにする
氷をなめる習慣づけ気温が高い時期に、氷をなめることで楽しく水分補給
水飲み場の複数設置いつでも飲めるように、家の中の複数の場所に水を用意

その他の対策⑨⑩

⑨ 手作りごはんの導入

方法内容
獣医師に相談の上で開始必要な栄養素や食事内容を専門家と相談しながら進める
少しずつ混ぜていく普段のフードに少量ずつ加えて慣れさせる
栄養バランスに配慮タンパク質・脂質・ビタミンなどを適切に調整

⑩ サプリメントの活用

方法内容
ビタミンB群の補給代謝を助け、食欲を維持する効果が期待できる
食欲増進効果のあるサプリ天然由来の成分を活用し、食事への興味を引き出す
消化酵素のサポート胃腸の負担を軽減し、消化を助ける

要注意!病院受診が必要なサイン

緊急性の判断基準

以下のような症状が見られたら、すぐに獣医師に相談しましょう。

□ 食欲不振の重症度チェックリスト

症状緊急度対応目安
1日以上の完全な絶食★★★★☆(高)即日受診
水分摂取の拒否★★★★★(最高)即時受診
元気消失・横たわる★★★★★(最高)即時受診
いつもの半分程度は食べる★★☆☆☆(中)24時間様子見
食欲はあるが食べ方が遅い★☆☆☆☆(低)数日様子見

体重減少の警戒ライン

犬のサイズ体重目安3日での減少1週間での減少2週間での減少
超小型犬~4kg3%以上で要注意5%以上で要受診10%以上で緊急事態
小型犬4-10kg4%以上で要注意7%以上で要受診12%以上で緊急事態
中型犬10-25kg5%以上で要注意8%以上で要受診15%以上で緊急事態
大型犬25kg以上6%以上で要注意10%以上で要受診18%以上で緊急事態

※具体的な体重換算例:

  • 超小型犬(3kg)の場合:3日で90g減、1週間で150g減、2週間で300g減
  • 小型犬(7kg)の場合:3日で280g減、1週間で490g減、2週間で840g減
  • 中型犬(15kg)の場合:3日で750g減、1週間で1.2kg減、2週間で2.25kg減
  • 大型犬(30kg)の場合:3日で1.8kg減、1週間で3kg減、2週間で5.4kg減

体重管理のポイント

  1. 毎日同じ時間帯に体重を計測
  2. 食事量と水分摂取量を記録
  3. 普段の体重から上記の表を参考に警戒ラインを設定
  4. ラインを超えた場合は、すぐに獣医師に相談

※大型犬の場合の特記事項:

  • 体重が大きいため、見た目の変化が分かりにくい
  • 体重計での測定が難しい場合は、胴囲や胸囲を計測して記録
  • 大きな筋肉量の減少は深刻な健康問題のサイン
  • 関節への負担を考慮し、急激な体重変化は特に要注意

よくある質問

Q:シニア犬が食べなくなった時の余命は?

A:食欲不振の原因や程度によって大きく異なります。単なる好み変化なのか、重大な病気のサインなのかを見極めることが重要。13歳以上の超小型犬の場合、24時間以上の絶食は危険信号となります。

Q:何日食べなくても大丈夫?

A:13歳以上のシニア犬は1日以上の絶食は厳禁です。水分摂取があり、元気な様子が見られても、24時間を目安に獣医師に相談を。体重の少ない超小型犬は特に注意が必要です。

Q:強制給餌は必要?

A:強制給餌は獣医師の指導のもとで行うべき最終手段。無理な給餌は逆効果の可能性も。以下の点に注意して実施します: ・シリンジは必ず横から ・一回量は2ml程度まで ・ゆっくり時間をかけて ・むせていないか確認

まとめ シニア犬の食事管理と見守りのポイント

年齢とともに食欲が落ちてくるのは自然な変化ですが、適切な対応で改善できることも少なくありません。
以下の3点を意識しながら、愛犬の様子を見守っていきましょう。

日々の観察が重要
・食欲の変化
・体重の推移
・水分摂取量
・全体的な元気さ

要注意のサイン
・24時間以上の絶食
・体重の急激な減少
・水分を受け付けない
・いつもと違う様子

基本的な対策
・食事を温めて香りを立たせる
・少量多回の給餌に切り替える
・食べやすい形態に調整する

ただし、13歳以上のシニア犬の場合は、体調の変化が急激に進むことも。

特に体重の少ない小型犬は、24時間以内の変化にも注意が必要です。
愛犬の様子がいつもと違うと感じたら、このような目安を参考に、早めの対応を心がけてください。

迷った時は、必ず獣医師に相談しましょう。

シニア期の愛犬との生活を、できるだけ長く快適に過ごすために、定期的な健康診断が大切です。

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