シニア犬の食欲不振に頭を抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
若い頃はモリモリ食べていたのに、最近は食器の前でじっとしたまま、ほとんど口をつけない――そんな姿を見ると、心配でたまりませんよね。
老犬が食欲を失う理由は、加齢に伴う自然な変化だけでなく、体調や食事の内容が影響していることもあります。
しかし、ちょっとした工夫で「また食べてくれた!」と嬉しくなる瞬間を取り戻すことも可能です。
そこで今回は、シニア犬の食欲を引き出すためにすぐ試せる7つの方法をご紹介します。
愛犬が美味しそうにごはんを食べる姿を、もう一度取り戻しませんか?
【老犬の食欲不振を理解しよう】
■加齢による身体的な変化
老犬の食欲低下には、以下のような身体変化が関係しています
こうした変化は自然な加齢現象であり、徐々に進行していきます。
■要注意!病気のサインかも
以下の症状がある場合は、要注意です
【すぐにできる7つの対策方法】
まず、試せる対策を一覧でご紹介します
フードを温める
人肌程度に温めることで香りが強くなり、食欲を刺激します。
- 香りが立ち、食欲を刺激
- 温度は人肌程度に調整
- 電子レンジで15-20秒程度
水分を加える
水分を加えて食べやすくします。
- 咀嚼・嚥下が楽になる
- 5分程度ふやかす
- 水分補給にもなる
ドライフードに水分を加えることで、
・喉ごしが改善
・消化の負担軽減
・香りが出やすい
メリットがあります
フード種類を変える
老犬の状態に合わせて、以下のようなフード変更を検討しましょう。
- ウェットフードを試す
- 子犬用は香りが強め
- 少量ずつ徐々に切替
選び方のポイント
①少量でも栄養価が高いもの ②消化の良い原材料使用 ③食べやすい粒の大きさ
トッピングを工夫
食欲を刺激するトッピングを活用しましょう。
- チーズ・ささみ・かつお節
- 少量でOK(全体の10%)
- 温かいと効果的
食事回数を増やす
シニア期の段階に応じて、適切な回数と量を調整します。
- 1回の量を減らして回数を増やす
- 消化の負担軽減
- 食べる意欲を維持
食事環境を整える
快適な食事のために、環境面での工夫が重要です。
- 食器台で高さを調整
- 静かで落ち着ける場所
- 滑り止めマットを敷く
食事姿勢をサポート
正しい姿勢をサポートすることで、安全に食事ができます。
- 体を支えて安定させる
- 誤嚥防止のため顎を少し上向きに
- 楽な姿勢を維持
【よくある質問と対処法】
【まとめ:老犬の食事改善のポイント】
最後のまとめと重要ポイントの整理を行います。
■要注意!以下の場合は速やかに獣医師に相談を
- 緊急性の高い症状
❗ 24時間以上の絶食
❗ 水分摂取の拒否
❗ 急激な体重減少
❗ 嘔吐・下痢の継続
❗ 著しい元気消失
老犬の食欲不振は、多くの場合で対策と工夫により改善が可能です。
ただし、無理な給餌は逆効果となる場合も。愛犬のペースを尊重しながら、できることから少しずつ試していくことが、長期的な改善につながります。
日々の食事量と体調の変化を記録しておくと、獣医師への相談時にも役立ちます。